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猪木魂

猪木魂

8. 高田対ベイダー

 高田対ベイダーの最初の血戦が行われたのは93年12月5日(確か?)。
真冬の神宮球場。
見る側のシチュエーションは最悪。

 ただ、この当時の宮戸氏の戦略は見事だった。
高田 延彦を由緒ある(ということにしてある)”プロレスリング世界ヘビー級チャンプ”と仕立て上げ、その上で、当時の二大メジャーブランドの一角”WCW世界ヘビー級チャンプ”ベイダーと戦わせる。
この状況は我々猪木信者に、猪木さんがなしえなかった、”NWA世界チャンピオン”との統一戦をイメージさせた。

 前哨戦では中野、山崎がお決まりのジョブ。(当然生観戦。)
武道館がこんなカードで満員になっていた時代です。
その後10月の大阪府立も行きました。(タッグで佐野のジョブだったかな?)
対戦機運を盛り上げ神宮血戦へ。
当時は大阪在住、馳せ参じましたよ。
プロレス界では初使用だった神宮。
真冬の屋外、アリーナセットバックなし、ビジョンは白黒。
どうしようもない観戦環境だった。
ただし、客は熱かった。

 今でも目をつぶり、あの当時の高田延彦の悲壮感&オーラを放ちっぱなしの入場シーンがきらびやかに蘇る。
入場だけで銭の取れるレスラーでした。
結果はご存知のように腕十字でベイダーがタップ。
直前にはWCWのベルトを失い、夢の統一戦ではなくなっていたが。

 真冬の球場の寒さと裏腹に、我々の心は熱かった。


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